どの分野でも基本となるものがあり、そこから個性を出そうと試行錯誤が積み重ねられ、奇抜なものやオリジナリティ溢れるものが生まれていきます。その最先端を追い求める道は新たなジャンルとして確立され、一方で一般的な流通におけるものは徐々に成熟していきます。ファッションにもそういった傾向があります。もちろんデザイナーやモデル業界の中では今でも斬新で革新的なファッションが研究され、生み出されていますが、一般の方々が身に付けるものは徐々に落ち着きが見え始めています。
しかしそれは決してファッションへの意識が廃れているというわけではなく、落ち着きの中でどのように自己を主張し、美を生み出せるのかに重きが置かれているようです。たとえば春物の洋服ひとつをとっても、多くのファッション雑誌を比較してみるに、比較的抑えめの色合いで、カジュアルで淡い印象のものが着られています。その中で、ワンポイントの特徴を見せたり、靴やバック、面積の小さな部分の色を揃えてみるという、小さな遊びが流行傾向にあるようです。オーガニックカラーは人の成長と優しさを表現できます。
包容力の暖かな印象で、オシャレな喫茶店などでティータイムを過ごすには良いでしょう。オリジナリティにこだわる意識を焦点を絞るのがコツのようです。もちろん、冒険心を忘れてしまってはおもしろくありませんので、挑戦的なファッションにも手を伸ばしてみたいものですが、どこかで冷静な自分というのを取り入れてみると良いかもしれません。