メンズファッションの要とも言える紳士服。これは、背広の上下服、背広の組み合わせ服、礼服、外套(がいとう)のことを指します。英語のジェントルマン・ガーメント(GentlemanGament:男子服の外衣)にあたるものです。背広が一般男性の日常着になったのは、1890年代に、多忙で活動的なアメリカ人が、それまでの男子服であった裾の長いテールコートやフロックコートの尻尾を切って、身軽なサックコート(短いジャケット)を使ったのが始まりで、そこから欧州に渡り発展したファッションだと言われています。

スーツは、同じ布で作られた一揃いの洋服のことです。上衣、チョッキ、ズボンの三揃い、あるいは上衣とズボンがセットになったものを指します。構造の違いは、シングルとダブルの二つに分けられます。「シングル・ブレステッド・スーツ」は方前合わせのスーツ。

ブレステッドは胸の意です。ボタンをかけずに着用することが多いので、改まったときにはベストを着用します。「ダブル・ブレステッド・スーツ」は、両前合わせのスーツ。シングルより改まった雰囲気で、ボタンをかけて着用します。

日本のビジネスマンの多くが着用しているのがこちらのタイプのスーツです。スーツのデザイン区分には「アメリカンタイプ」と「ヨーロピアンタイプ」があります。ブリティッシュモデル、フレンチモデル、イタリアンモデルといったヨーロピアンタイプは、シンプルながらも繊細な美しさが要求されます。さらに、着こなしも重要で、完全なデザインのスーツを粋に着こなせるかどうかが人物の判断基準ともなり得えます。

一方、アメリカン・トラディショナルは、アイビー・ルックやプレッピー・ルックなど伝統的で上質のアイテムを無造作に着ることが多く、着こなしにおいては自由にファッションを楽しむ雰囲気があります。

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